もうすぐ42.195km !「時事」

火星探査車オポチュニティー

地球以外の天体における探査車走行距離の世界記録を更新

えひらビルマガジン 編集者 簗 尚志

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米航空宇宙局(NASA)の発表によると、現在活動中の火星探査車オポチュニティー(Opportunity)は、地球以外の天体における探査車走行距離の世界記録を更新しました。従来の世界記録は、旧ソ連の探査車ルノホート2号が月面で達成した39kmでしたが、オポチュニティーは7月27日に40.25kmを累積し、みごと世界新記録となりました。

 オポチュニティーが火星に到着したのは2004年1月。火星のメリディアニ平原に着陸しました。当初は90ソル(1ソルは火星の1日の単位。地球時間で約24時間40分)の間に1kmも移動すれば良いとされた活動計画でしたが、NASAの思った以上にオポチュニティーは快調に動作し、太陽光を原動力としていることもあって活動期間は伸びに伸びて3735ソルを重ね、ついに走行距離新記録の達成となったものです。旧ソ連の探査車ルノホート2号が月面で記録を残したのが1973年6月ですので、なんと41年ぶりの快挙になります。

 ほぼ同時期に火星に到着した、もう1台の探査機スピリットが2010年に砂に車輪をとられ走行不能になったことを考えると、オポチュニティーの活動は驚異的といえるでしょう。

 現在、オポチュニティーは、エンデバークレーター(Endeavour Crater)の西の端を目指しており、そこに至るまでにフルマラソン同等の42.195kmに達する模様です。もし42.195kmが達成できたら、その地点をマラソンバレー(Marathon Valley)と命名する予定のようです。

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黄色のラインが、オポチュニティーが走破した部分。

 参考までに今までの地球外走行距離ベスト5を紹介しましょう。

1位 オポチュニティー(2014年、40.25km)/火星/米国

2位 ルノホート2号(1973年、39km)/月/ソ連

3位 アポロ17号月面探査車(1972年、35.74km)/月/米国

4位 アポロ15号月面探査車(1971年、27.8km)/月/米国

5位 アポロ16号月面探査車(1972年、27.1km)/月/米国

 なお現役で稼働中の、もう1台の火星探査車キュリオシティーは、今までに8.6kmを走破したそうです。これは現在7位の記録になります。