キティちゃん、宇宙に飛ぶ!「時事」
東大が開発した超小型衛生「ほどよし3号」にキティちゃんが同乗
えひらビルマガジン 編集 簗尚志
ロシアで本年6月に打ち上げられた東京大学が開発した超小型衛星「ほどよし3号」「ほどよし4号」による、地球表面の撮影が本格的になってきました。撮影された写真は、同衛星用のFacebook※1に順次掲載されていますが、なんと8月から、あのキティちゃんも宇宙からみんなにメッセージの発信を始めました。すでに1回目のメッセージは8月14日に行われ、ロイター通信などで「Japan sends Hello Kitty into space」といった記事が掲載されました。(サンリオのリリースは※2)
キティちゃんがいるのは、衛星内の窓がそばにある10cm立方の空間
それほど高度な機器でなくても良い「ほどほどでよい」という意味を持つ、ほどよし衛星は、1機当たりの開発コストが3億円以下、開発期間2年未満で作られており、重厚長大になりがちだった日本の宇宙開発を見直すものとして注目を集めています。今回の3号、4号とも、重さは60kg程度、1辺は50~80cmの直方体で、高度約630kmの地球周回軌道に乗っています。
基本的に地球表面の撮影をそのミッションとしていますが、ほどよし3号には、10cm立方のレンタル可能な空間が用意されており、自由なミッションが行えるようになっています。そこに今回、キティちゃんが乗船と相成りました! 具体的には、衛星の窓のそばに高さ4cmのキティちゃんのフィギュアを、その上に地球からテキストを送信すると、それを表示してくれるメッセージボードが設置されています。衛星の窓からは宇宙空間と地球が映し出されており、この窓、キティちゃん、メッセージボードの表示がいっしょになった画像が衛星から配信されるという試みです。キティちゃんが宇宙に飛び立つのは初めてで、これはキティちゃん40周年記念のイベントとのこと。メッセージボードに表示するテキストは、一般公募されており、8月後半から9月にかけて実施される予定です。
先に書いたように低コスト・短期間での開発、加えて衛星のスペースをどんどん民間にも解放するといったことで、ほどよしは、今までの宇宙開発とは違う、新しいプレーヤー、その方法を開拓する第一歩になると、東京大学でも期待をしています。
※1:https://www.facebook.com/hodoyoshisat
※2:http://www.sanrio.co.jp/corporate/release/y2014/d0812/
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