日本のウイスキーが世界1に!「時事」

「2015 World Whisky of the Year」

えひらビルマガジン 編集部 簗尚志

英国の著名なウイスキー紹介冊子「Jim Murray’s Whisky Bible 2015」が、日本のウイスキー(サントリー山崎)を「2015 World Whisky of the Year」として世界一に選んだというニュースが飛び込んできました。これはたいへん名誉な賞で、英国の地元紙では「Japan has given the Scotch whisky industry a ‘wake up call’」(日本はスコッチウイスキー製造所にショックを与えた)などと伝えています。


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whisky

ここ数年、「ハイボール」という飲み方でリバイバルされ、加えて朝のドラマ、それとも秋深くなってきたせいでしょうか、最近「ウイスキー」が話題です。

 ここで少しウイスキーについて勉強してみましょう。そもそもすべてのお酒は、「醸造酒」「蒸留酒」「混成酒」に3つのジャンルに分けられます。蒸留酒は醸造酒をさらに蒸留させたもので、特徴はより高いアルコール度数にあります。

 ウイスキーは蒸留酒ですが、ウイスキーがウイスキーであるためにはさらに2つ条件があります。それは「穀物が原料である」「木樽で熟成させる」で、この3つがそろって始めてウイスキーと呼ぶことができるのです。ジンやウオッカも穀物を原料にした蒸留酒ですが、樽で熟成されてないのでウイスキーとは呼びません。ブランデーは樽で熟成させますが原料がブドウなので、こちらもウイスキーとは呼びません。

 ウイスキーのもうひとつの特徴は「長い時間、樽で寝かせて熟成させる」ことです。本場スコッチでは数十年も寝かせたウイスキーもあるとのこと。私たちの多くが生まれる前から樽に仕込まれていたということですね。これだけの期間があると、樽が置かれていた環境が味に影響するのも理解できます。スコットランド北西部、スカイ島という島の醸造所は、海のそばゆえ潮の香りが凝縮されたウイスキー

ができることで有名です。

 ウイスキーは一般にアルコール度数が高いので、アルコール度数を調整して自分にあった飲み方を探すのも楽しみのひとつといわれています。ハイボールもそのひとつですが、「トワイスアップ」という飲み方は、ウイスキーと同量の常温の天然水を入れる方法で、ウイスキーの香りを知るのに最適といわれています。ウイスキーは熟成された深い飲み物、ぜひゆっくり味わって楽しんでください!