パソコン「レス」世代がやってくる IT、スマートフォン

スマホファーストの次は、スマホオンリーか?! そのための周辺機器も登場

編集部 簗 尚志

 そうなるだろうとは思われていたが、「インターネット接続機器としてスマートフォンの経験が中心の世代」が、社会に進出してきたようだ。学生の多くが、大学在籍時にパソコンに触れるのは、「就職のためのエントリーシートを出すときだけ」という話も珍しくなくなっている。

その結果

・「メールをチェックする」という行為がよくわからない

・キーボードから「¥」とか「~」などを入力できない

・ファイルの概念がよくわからない

・そもそも検索しない

という若いユーザーが増えている。

パソコンが家に「ない」というユーザーも増えてきたようで、このほどツタヤでは、デザイン家電の一環として「スマホに直接、音楽CDをリッピングできるプレーヤー『T Air』の発売を開始した。「音楽CDをそのままスマートフォンへ」というキャッチコピーそのままの機能を持つCDプレーヤーだ。

パソコンなしで、WiFi経由でCDから音楽をスマートフォンに移動可能。iOSとAndroidに対応。市場価格、約1万円プラス。蔦屋書店から発売

パソコンなしで、WiFi経由でCDから音楽をスマートフォンに移動可能。iOSとAndroidに対応。市場価格、約1万円プラス。蔦屋書店から発売

http://top.tsite.jp/tair/

 確かに、パソコンを持っていないと、既存の音楽CDをリッピングしてスマートフォンに移行させるのはかなり難しい。音楽はダウンロードかストリーミングという流れはあるが、それでも物理的な音楽CDを聞きたい場合もまだまだ多い。そんな需要に応える製品なわけだが、このような製品を登場を見ると、ますます「スマホのみのユーザー」を意識した、マーケティングを考える必要を感じる。

極端な話だが、文章を書く人以外は、キーボードは不要になるかもしれない。今でもキーボードを使っている理由は、100文字ぐらいになるとキーボードのほうが早いし、面倒がないからだろうが、音声入力やサンプル文章が豊富にそろってきたら、いわゆるビジネス文章の大方は、それですんでしまうのではないだろうか? クリエイティブな文章以外は、一から文字を入力する必要はなくなるかもしれない。